12. インテリア工程

クオーターニ−は、ご覧の通りタモ板の積層(3mm厚x7層)と同じくフィラーもタモ板で作りました。フレーム構造のことを忘れGL仕様の寸法でこのニーを作成してしまい、高さあわせのために更に20mm幅のタモ材を取り付けいているところです。

クオーターニー作ること自体は、接着時間を除いてたいしたことが無いですがトランサムと外板のコーナーにある上り角度付けてピッタリと取り付けるのは、型紙を取り少しづつ削るため本当に時間が掛かり大変でした。
ブレストフックもクオーターニー同様に部品作り自体は大したことが無いのですが、ご覧の通り、内ステムと両方の外板の勾配に対しフィットさせるために型紙と簡易な手製傾斜定規を作り、少しずつ削りはめ合い具合を確認し取り付けました。二つで1日半もかかりました。

次のビッグイベントは中間フレームの蒸し曲げ付けですが、まだ下準備の段階でいろいろと手が掛かっています。最初の写真は、中間フレームを取り付けるセンター位置とフレームの幅を、各外板のラップ部センターにマークします。先ずフレーム幅はコンパスで円を描き、そのセンターに取り付けネジ(#6 1 1/4")の下穴(φ2.7mm)を開けます。
このネジのした穴は一つ先の外板の面に対し直角にするため、ご覧のような冶具を作り穴を明けました。最初、マークした外板に対し直角に開けると、 Hullの外側の穴位置は大きく外れ外板の端まで来てしまい大慌てしました。よく考え直すと、この冶具の考案になったわけです。
続いて、ガンネルの材料を製材したので試しに取り付けてみました。ガードレールは12mm厚では少し薄いので、次週に15mm厚に作り直しです。

いよいよ、残りのフレーム(19mm幅x15mm厚x2.1m長、 幅を12mmから19mm に大きくしました)の蒸し曲げつけの工程になったので、準備したフレーム材の面取りに1.5mm半径の丸面を付けるためいにルーターを使用しました。面取りしたフレームは塩ビパイプを利用し一昼夜水浸けにします。蒸し器は以前と製作したものです。



13. フレーム工程

今回フレームの幅を12mmから19mmに拡大したため、蒸しの状態の判断が結構難しい感じです。使用したタモ材は急いでホームセンターで購入したため、綺麗にプレーナー加工してあり都合がよいのですが、完全な人工乾燥材のようで、1インチ厚1時間蒸しの経験則が通用しない感じです。とにかく、今回の蒸し曲げで3本折れる失敗が発生しました。反省は、蒸し材に下穴を開けてはいけない、さもないとそこから折れます。きついカーブ部分はモールドを曲げ型として利用することでした。一番困難な場所は、トランサム近傍のフレームです。ここは、一般的にカントフレームといわれるところで、後ろに傾斜して取り付ける部分でビルジ部分のきついカーブと捩れがあり、ここで蒸し曲げ材を2本折りました。結局フルフレームはやめ、積層で分割フレームにすることにしました。今回、予備を入れて9本のフレームを蒸すのにカセットボンベ8本を使用しました。蒸し曲げ自体は教科書通りそんなに難しい事は無いようですが、蒸し器の温度、蒸気の量や人工乾燥材の対策等が大変な感じです。

連休3日目は、トランサム近傍の分割フレームを積層するためご覧のように、段ボウール紙を使用してフレーム外形をスパイリングしました。この外形を使用して分割フレームを積層しました。(4mm厚x20mm幅x1.1m長)を4層です。

ようやく分割フレームの取り付けを終えました。この取り付け箇所は、ご覧のようにトランサムの直ぐ前で、ビルジのカーブが急なのとトランサムニーの出っ張りが障害となり、見た目よりも取り付けに大変手がかかりました。

ガンネルの材料作りも終えているので取り付け工程に入りましたが、アウトウエルのステム部先端加工と同箇所の保持方法がなかなか決まらず半日も試行錯誤の繰り返しとなり、何とか写真の保持冶具を作り解決しました。この後、ガンネンル材のビード(丸面)加工をして接着ネジ留めします。


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Yasushi Nakagawa