22. ラダー取り付け工程

艇のインテリア工程が遅れておりますが、応援者の活躍でラダー、ダガーボードの作成を急いでいます。今日は、以前作成してもらったラダーのピントル・ガジョンをラダーにいよいよ取り付けるます。ラダーヘッドに取り付けるピントルのストラップの間隔は18.3mmで、ラダーヘッドは19.5mmあります。それで、約1.2mmをルーターで両面より0.6mmづつ削ることにしました。裏表で合計4箇所を正確に削るためご覧の冶具を作成し慎重にやりました。おかげでピントルはラダーヘッドにジャストフィです。

試しにガジョンをトランサムにクランプで押え付けてラダーを取り付けました。ご覧の様にラダーは跳ね上げ式です。ラダーブレードとラダーヘッドは長さ300mm の扇形の金具で繋がれており、先端部を支点に回転するようにしています。また、ラダーのプルダウンはラダーヘッドとラダーブレードの内部にバンジーコードを仕込んでいます。
先週に引き続き応援者にお願いして、ラダー関連の部品の製作をしてもらいました。ティラーとラダーヘッドを接続するために、ご覧の通り真鍮板をティラー末端部の左右に取り付けラダーヘッドには1本のピンで留めます。ラダーの抜け防止はトランサムの穴にティラーを通す事で達成しています。先週ガジョンを仮留めしましたがトランサムが長い間日光に当たったり、その後の乾燥で上下でそりが出ており少しガジョンの取り付け角度の処置が必要になりました。本締めまでに勾配調整スペーサを作り処置をする予定です。

ティラーもラダーと同じチーク材を使用して、緩やかなカーブをつけています。更に、ラダーブレードの跳ね上げ機構として、引上げロープを通すパッドアイはティラー金物の支点部分にご覧の金具を更に取り付けました。



23. スウォート二ー取り付、ダガーバード加工工程

一ヶ月前から着手していたスウオート二ーの取り付けがようやく出来ました。材料はガンネルと同様のタモ材です。3mm厚x30mm幅x400mm長の薄板を切出した7枚をエポキシ接着剤で積層しました。ご覧のように、ニーは中央部と前部のスウオートの左右で都合4個を取り付けます。この工程では、二ーのスウオート端面とガンネル内側端面を隙間なく上手く加工をするのが結構面倒でした。そでも、何とか取り付けを終えました。

ダガーボードも応援者にお願いし、ブレードの外形加工と前後のフォイル等を加工してもらいました。ご覧の通り、未だ完成していないのでダガーボードをダガーケースに最後まで挿入できません。これは、ダガーボードのケースに収まる部分の前後のエッジが未だ丸面だしを終えていないからです。来週にはこの部分のグリップ取り付け加工も行い仕上げます。残りの工程は、フロアーボード取り付けとマストステップの作成・取り付けになります。



24. フロアーボード取り付け工程

この数週間フロアーボードの作成に追われていましたが、今日ようやく艇にターンボタンで取り付けることが出来ました。このフロアーボードは、ハルの外板の切れ端を直線に切出し2枚接ぎにしたものです。またターンボタンは、ご覧の通りフロアーボードの取付け間隔を20mmにしてるスペーサとネジで供締めするものです。材料は、今回、20mm幅x12mm厚x45mm長に切出したブロックをバンドソーとベルとサンダーで角を取りました。ハルの内側は曲面であるため数箇所にターンボタンを取り付けるだけで、フロアーボードを上手くその曲面に貼り付けることが出来ます。

マストステップは、2番フレームの前にタモ材を利用して取り付けました。ご覧のように、フロアーボードが一部掛かるため、前方を少し削っています。またマストレークがあるのでその分図面から角度拾い30Φの穴を開けています。

フロアーボードとマストステップを取り付け終えたので、これで大方の木工作業が終了しました。あとはステムの先端部分のトリミングとオールロックの取り付けとなります。


艇のインテリア作業も終わり、いよいよエクステリアの手直し作業の開始です。今日は、手始めにステム先端部のトリミングをしました。この部分の上には真鍮のステムバンドを取り付けキールまで繋ぎます。3mm厚の真鍮バンドですので曲線のRは緩やかでないと曲がらないので、もう一度Rの設定をやり直す必要があるかも知れません。




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Yasushi Nakagawa