29.スパー(マスト、ヤード、ブーム)製作工程

スパー(マスト、ヤード、ブーム)をBird's Mouth技法で作ります。 先ず、各スパーを正8角形にするため、切出した8角の1辺に相当する部材の片木端面を 90度のルータービットでV溝を作ります。。



Bird's Mouth技法は、1t幅x0.5t厚x所望の長さのストリップ材を8枚準備し このストリップ材の片側の木端面に90度のV溝をルータやテーブルソーで切ります。V溝の切れた ストリップ材8枚をV溝に互いにかみ合うように組むと綺麗な8角形が出来ます。 写真は、8角柱のスパーに両端よりテーパーをつけるため、ストリップ材を冶具にのせ テーブルソーで切り出しているところです。長さが3mあるので、冶具を安定して送り出すのが 大変でした。



ストリップ材のテーパー切り出し冶具をローラスタンドを使いテーブルソーに 送り込んでいますが、同冶具の底にはテーブルソーのマイターゲージ溝を走る直線棒があり ローラー上でふらつきます。今後もっと安定な方法を考案したいと思います。



写真の黒木口のものはヤードで、赤の方はブームです。未だエポキシ接着前の 状態(ドライフィット)のものです。ご覧のようにV溝から少しはみ出した部分があるので これを鉋で削り取ると正8角形の断面になります。。



正8角形に出来た各スパーは、中空のため、内面にフィットした8角形柱を作り 両端を塞ぎます。写真は8角柱を4角柱よりルータを使用して切り出しているところです。



切り出した8角柱です。



合板の上にはエポキシ接着剤で接着したスパー(左よりブーム、ヤード、 マスト先端部)があります。接着中は、ストリップ材にエポキシ接着剤を塗布しているため 非常に組み立てが困難で、その状況を自分で写真撮影は出来ませんでした。 各巣パートも両端部に8角柱を指し込み接着硬化を待っています。因みに、クランプは ポリプロピレンのタイラップと金属製のホースバンドです。




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Yasushi Nakagawa