54. セイルキット縫製工程(その2)

セイル縫製工程を半年振りに再開しました。この写真は、前回に縫製したセイルの 前半分(ラフ以後の3枚)と、今回縫製したセイル後半分(リーチまでの3枚)を縫い合わせているところです。セイル前半部と後半部を それぞれ巻き上げてミシンに通します。後半分の長さは3.5m位あるので、ご覧のように ミシン前後の作業台に合板を置き、セイルがスムーズに移動出来るようにしています。





 これは、上の工程の続きですが、縫い目を斜めに見ながら 重ねた生地の両端から3oのところを出来るだけ直線にミシン掛けしています。 今回は、ミシン針を新品の#16に替え、更に縫い目のピッチも6oと広げ 指示通りにやったので、糸切れや解れはありませんでした。



 これは、リーチのエッジ処理をしているところです。 指示書通りにエッジを完全三つ折りにしてミシン掛けをしています。この辺は アパレル技術と通じるところがあり、娘の作業も手早く出来ました。







 これは、フットエッジの処理です。上のリーチエッジと同じ要領です。 と云う事で、このセイルのリーチとフットは三つ折りになります。







 今度はヘッドとラフの二辺のエッジ処理をしているところです。これは、 先ほどのエッジ三つ折りではなく、エッジに35o幅(70o幅テープを半分に折り返したもの) テープを縫い付けます。途中、エッジが変わるので、出来るだけスムーズに セイルがテーブル上を滑るように、都度私が補助をしました。




 ようやく、セイルキットの縫製自体はこれで完了しまいした。 後は各コーナーやリーフポイントに真鍮グロメットをカシめて終わりです。 今回は、キット製造元のSailriteに再度縫い方を確認し、その他糸切れの原因と対策を教えて 貰い、その通りに実施して、不具合は全くありませんでした。「もし次回やると、正味4時間位で 出来そうだ」と娘の感想です。





 娘にセイルキットを縫製してもらい、その後に各コーナー、リーフポイント ヘッド部に真鍮製グロメッとを都合21個取り付けました。最後に、ご覧のキットメーカ Sailriteのロゴを貼り付けて完成です。





 せっかく出来たので、机上でブーム、マスト、ヤードを雰囲気をだして セール上に置いてみました。ヤードはセイルに対し50p位長いのは、購入した図面の ヤード長とセイルキットの寸法が合わないからです。




 マストは、以前カヌーセイリング用に制作して置いた2本の内1本です。 今回、そのままでは全長が足らないので先端部を45p延長しました。白い部分がそれです。 クラシック艇のマストの先端部は、白く塗装するので、ちょうど荒隠しには、 都合がよいのですが、少しセンターを外してしまい見る角度から見ると少し 気になる感じです。







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Yasushi Nakagawa