55. 最終仕上げ及び進水準備

木製カバー・ブロックの軸押え板として、真鍮磨きで仕上げた1セント硬貨を貼り付け、 艤装も完了しました。





トランサムの艇内ポート上部に、手作りした名刺大の真鍮製銘板を取り付けました。 この制作方法は、また後で詳しく制作工程を載せる予定です。一応、工程を簡単に説明します。 1.先ず、ワープロで所望の図案及び文字列を作ります。この際、写真のような文字を エッチングする場合は、文字を白、背景を黒で作成する。 2.出来た銘板の図案をプリンター デ印刷する。 3.印刷されてた図案をOHP用枚ラーフィルムにコピーする。  4.コピーされたマイラーフィルムは、原紙として裏返しコピーにセットし、Press-n-Peel PCB Transfer filmという青色の熱転写フィルムをコピー紙としてセットし、 この上に裏返した図案をコピーする。5.その結果、このPress-n-Peel film上には反転した 図案と文字はトナーのつかない状態になる。 6.こフィルムを図案の外形に切りだし、 磨き上げておいた真鍮板にトナー面を合わせ貼り付ける。 7.アイロンで図案を真鍮板に 熱転写する。 8.転写できたら水道水で冷やしながらフイルムを剥がしエッチング準備完了。 9.塩化第二鉄でエッチングすると写真のようになる。



 エッチングした銘板を真鍮磨きで更に磨き鏡面にし、真鍮防錆剤を塗布し トランサム内側ポート内側に貼るつけ完成の雰囲気を出しています。







トランサム外側の船名レターカービングに金色エナメルを塗布し仕上げの最後 となりました。







 この写真は、艇をカートップするため仕掛けです。現在、私が使用している カヌーセーリング用と同じ構造です。ルーフレール上を摺動する部分は、左右2箇所 (左右の梁の底面に取り付けたUHMW材で出来たのパッド)のみです。木材はデッキ材 で有名なイペ材です。比重1.1と重くて硬く耐水性が高いものです。




 この写真は、このAcorn専用のドリーです。写真中央奥の机上に ある黄色ブロックはドリーの湾曲面に取り付けるパッドです。バウ部は塗装中ですが ハンドルを取り付けて完成です。


これで、工房での作業は全て完了です。進水式とまとめに続きます。




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Yasushi Nakagawa