32.ヴァーニッシ下地処理工程

いよいよヴァーニッシュ塗装の下地処理をすることになったので、 クリンカー張り特有のフレームと外板の段差がある不連続な塗装面をサンディングします。 当初、写真のマルチサンダー(3角形のサンダー)でこの狭い個所をサンディングしようと しましたが、リベットのルーヴ(コーン状の座金)が45o間隔で在るので、三角パッドが 直ぐにぶつかりり十分にサンディングできません。 そこで、写真右側にある三角パッドより小さいフィンガーパッド(35o幅)と専用の サンディングペーパ5種類(#100、#120、#150<#180、#240)を購入しました。 試運転では、狭い個所をなかなか上手く削れるます。



ご覧の写真は、外板をスパイリングした後にバテンを仮留めするために打ち 込んだ釘の穴を爪楊枝で塞いでいるところです。また、ルーヴの先端に見える リベットヘッドはバリがあり今回の下地処理で外板と同時にサンディングしないと 危険ですし見栄えも良くありません。



今回はマルチサンダーのフィンガーパッドまで投資してサンディング しましたが、同フィンガーパッドは小型に成った分パワーが先端に集中し易く、 注意しないと直ぐにリベットヘッドや外板面を削りすぎてしまいます。結局、 今回は手でサンディングすることにしました。写真はスイス製の曲面用のパーパー (布引ペーパーの裏側にスポンジが貼り付けてある)です。



このペーパーを使用した結果、写真のようにこの狭い個所を手のひらだけで 本当に上手く削れました。また、リベットヘットとルーヴは綺麗に丸く削られて、 バリも無くなり満足な結果を得られました。但し、所要時間は一人で8時間は掛かりました。



この写真からは、ハル内側がサンディングで綺麗になったのが分かり 難いのですが、全てのリベットヘッドとルーヴが磨かれバリがなくなりました。



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Yasushi Nakagawa